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Hidex600SLe TDCR液体シンチレーションカウンター

フィンランド HIDEX

Hidex 600 SLeは、低レベルベータ線およびアルファ線検出のための、多サンプル測定用のTDCR液体シンチレーションカウンターです。Hidex 300 SL型より一度に充填できるバイアル本数が多く、中央ラボのような取扱いサンプル量の多い場所での使用に向けて開発されました。

 

3本の光電子増倍管によるTDCR(triple-to-double coincidence ratio)技法により、外部標準線源を使用しないでクエンチ補正を行い自動的にDPM値が得られます。システム本体に線源を含まないためRI室以外での設置も可能な上、クエンチ曲線の準備やメンテナンスの手間をほとんど省くことができます。バックグラウンドを減らすため、内部に70mmの鉛シールドを装備しています。

 

主なアプリケーション

  • 農薬産業
  • 生命科学
  • 薬物代謝研究
  • 薬物動態研究

Hidex 600 SLeとHidex 300 SLの比較

  Hidex 600 SLe Hidex 300 SL
サンプル容量20mL/7mL(本) 200/500         40/96         
測定効率3H/14C(%) 70/96 70/96
バックグラウンド 水中の3H(CPM)  12        12
寸法:幅 × 奥行 × 高さ(cm) 125×64×69 52×63×68
重量(kg) 200 125

※標準モデルの比較です

 

Hidex 600 SLeの特長

  • 操作性の向上
装置の中心にある3色発光のLEDライトにより装置の稼働状況を簡単に確認できます。通常時には緑色ですが、エラーが起きた際には赤色が点灯します。
また、バイアル詰まりの一般的な原因であるコンベアでのバイアルキャップの緩みをセンサーで認識して、バイアルの詰まりを防止します。(バイアル詰まりが発生した際も、上部カバーが完全に開くためバイアルを簡単に回収できます。)
 
  • 温度コントロール機能
サンプルコンベアに恒温機能が搭載できます。通常のラボ環境において、室温より5℃以上低い温度でサンプルを冷却します。低レベル測定に推奨するオプション機能です。
 
  • サンプルQRコードリーダー
バイアルキャップからバーコードを直接読み取り、サンプルから結果までのトレーサビリティを確保します。バーコードごとに設定した測定テンプレートが自動識別されるため、実験者は煩雑な測定条件設定を毎回行う必要がなく、マルチユーザー向けに最適なオプション機能です。

 

 

MikroWin 600SL ソフトウェア

Hidex 600 SLeは外付けPCで操作します。Microsoft Windowsベースで視覚的にわかりやすいソフトウェア(MikroWin 600 SL)、クエンチ曲線解析や半減期補正などの広範囲にわたるデータ整理機能を備えています。

 

マルチユーザー向けに設計されているため、様々なアイソトープ用に使用できるメソッド数は制限なく、データはExcelや他のプログラムへエクスポート可能です。ユーザーは測定中に新しいメソッドを使用してサンプルを追加したり、優先度の高いサンプルを追加できます。

 

なお、MikroWin 600 SLソフトウェアは、監査証跡(Audit Trail)、データインテグリティ(Data integrity)、Electronic Record(電子署名)のようなCFR Part 11「電子記録、電子署名に関する規則」にも標準で対応しています。

オプション

  • アルファ/ベータ弁別機構
  • 外部標準線源(152Eu)
  • 温度コントロール(冷却システム)
  • サンプルQRコードリーダー

カタログ

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