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REレジンは、TRUレジンと同じ抽出剤であるoctyl(phenyl)-N, N-diisobutylcarbamoyl-methylphosphine oxide(CMPO)を、リン酸トリブチル(TBP)に溶解してメタクリル酸不活性ポリマー支持体をコーティングしています。

 

Figure 1は、CMPO分子を示したものです。REレジンはTRUレジンよりも高濃度のCMPOを含むため、三価希土類、アクチノイド、Fe(Ⅲ)の保持率が良くなります。

 

REレジンは希土類元素のグループ分離に好まれるツールで、地質年代測定や放射性核種の移行の研究と併せて使用されてきました。イットリウムに対して高い保持率を持つため、がん治療で使用される90Yの精製にも応用可能です。DGAレジンは、REまたはTRUレジンと多くのアプリケーションで置き換えることができます。しかし、アプリケーションによっては、REとTRUがDGAレジンを超えるユニークな選択性を持つという利点があります。

Figure 2とFigure 3は、硝酸からREとTRUレジンに選択されたランタノイドの回収率の比較をしています(Huff and Huff社 分析法HD193からの再プロットデータ)。REレジンによる希土類の回収率は、一般的にTRUレジンの2倍高くなります。

Huff and Huff社による実験では、REとTRUレジンによって硝酸から希土類およびアクチノイドと共に抽出された偏移金属は、Zr(Ⅳ)とFe(Ⅲ)でした。

 

Dietz氏とHorwitz氏(1992)は、放射線医薬品用途の90Y製造におけるREレジンの使用について調査しました。このアプリケーションでは、カラムに高エネルギー放射能を充填するため、放射線に対するレジンの安定性が非常に重要です。REレジンは増加する吸収線量にさらされ、低濃度(0.05M硝酸)と高濃度の酸(2M硝酸)からのアメリシウムに対するk’値を測定しました。Table 1によると、REレジンが360 gGyまでの放射線にさらされても、重大な影響は見られませんでした。

 

Table 2は、REレジンに選択された様々な元素の溶出挙動を示しています。フラクション1~6はそれぞれ1.8 FCV*、フラクション7と8は3.6 FCV、フラクション9と10は9.0 FCVです。環境サンプル中に一般的に存在する元素は、REレジンによって希土類元素から容易に分離することができることが示されています。

*FCV =フリーカラムボリューム(カラムの空隙容量)

Table 2で示されている元素の除染係数は、元々の元素濃度をフラクション#5の濃度で割ることで算出されています。これらはTable 3で公表されています。“>”で示してある数値は分母に検出下限値を使用して算出されています。概ねこれらの除染係数はかなり大きいと言えることがわかります。

参考文献

1)Huff, E.A., and Huff, D.R., “TRU Spec and RE Spec Chromatography: Basic Studies and Applications,”  34th ORNL/DOE Conference On Analytical Chemistry In Energy Technology. Gatlinburg TN, (1993) Eichrom Reference HD193.

 

2)Dietz, M.L., Horwitz, E.P., “Improved Chemistry for the Production of Yttrium-90 for Medical Applications,” Appl. Radiat. and Isotop., 43(9), 1093-1101 (1992).

 

取扱仕様

RE レジン
粒 径 容 器 入 数 商品番号

100 ~ 150 µm

ボトル

25g RE-B25-A 
50g RE-B50-A
カラム(2mL) 20個入 RE-C20-A
50 ~ 100 µm ボトル 25g RE-B25-S
50g RE-B50-S
カートリッジ(2mL) 50個入 RE-R50-S
20 ~ 50 µm ボトル 10g RE-B10-F

TEL:03-3862-2700(代表)

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