MARC 5000トリチウムサンプラー(2バイアル、オーブンなし)
MARC5000 トリチウムサンプラーは、大気中に存在するトリチウム(蒸気状)を捕集する装置です。主に煙突の漏れの検出やトリチウム廃棄物の脱気に用いられます。
空気中の粒子をろ過した後、2つのバブリングボトルを用いた水中バブリングの原理で水蒸気(HTO)の状態でトリチウムをサンプリングします。
サンプリング後、ボトル内の水に含まれるトリチウム放射能は、液体シンチレーション測定法を用いてオフラインで測定します。空気中(Bq/m3)のトリチウム濃度を決定するため、トリチウム放射能の測定値は装置を通過した空気の体積に関係します。
フランスの基準NF-M60-312に従ってあらゆる条件に適合する人間工学と組み合わせることで、水蒸気、ガスの状態で最適にトリチウムを捕集するために開発されました。
動作原理
2本のボトル内のパドリングの原理によってトリチウム水蒸気を捕集します。コレクターは空気量を正確に測るメーターを経由して大気中の空気を回収します。この空気はトリチウム水蒸気を捕集する2つのボトルを連続して通ります。一定の時間が経過してから、ボトル内のトリチウム水を測定します。トリチウムの測定値は装置を通った空気の体積と関係があります。
アプリケーション
- 原子力センター
- トリチウムの産業利用に…
- 放射能汚染による影響の研究に…
- 核医学分野に…
あらゆる使用条件に適応した人間工学に基づき最適なサンプリング効率を得られるように設計されています。冷却回路を 平均7℃(周囲温度20℃)に温度維持することでボトル内の蒸発による水分ロスを防ぐため、オペレーター(技術者)はサンプル溶液を頻繁に回収する必要がなくなります(1週間→1ヶ月の頻度)。また、ボトル独自の気密性により、溶液の押し戻しや捕集液の消失を心配することなく快適に操作(on/off)可能です。マイクロプロセッサーがすべての機能パラメータを実行および管理し、長期間の使用における安全性を保証します。
製品仕様
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捕集効率HTO:99%±7%
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重量: 29kg
- 寸法(mm): 700(幅)×356(高さ)×270(奥行)
- 設置スペース(mm): 1000(幅)×600(高さ)×530(奥行)
- 操作温度: +2℃~+45℃
- 保管温度: -5℃~+70℃
- 主電源: 230V/50Hz(110V/60Hzも対応可)
- 保護機能: 差動保護回路ブレーカー(30mA)および遅延型ヒューズ(6A)
- 消費電力: 300W(オプションの冷却システム使用時700W)
- 空気流量: 10~50L/h
- バックライト付き液晶画面
納入実績
OFFICIAL PROVIDER FRANCE
- IRSN (Institute for Radiation Protection and Nuclear Safety).
- Navy.
- EDF (Electricité de France)
- ANDRA (National Agency for the management of radioactive waste).
- CEA (Atomic Energy Commission)
INTERNATIONAL
- IAEA (International Atomic Energy Agency).
- Various nuclear power plants in Europe and worldwide.