トライアスラー・ベクレルファインダー(検出器)
ガンマ放射体の検出(原子力の緊急事態への対応)
トライアスラーベクレルファインダー(検出器)は、原子力発電所の事故等の緊急時に放出される放射性物質を検出する極めて簡便な測定装置です。この装置は鉛でしっかりと遮蔽された外部プラナー型Nal(Tl)の検出器を備え、1Lまたは、0.5Lのマリネリ型サンプル容器を使用し、測定を行うことができます。これにより、食品、飲料水およびミルク、土壌等に含まれる134Csそして137Cs(及び131I)を迅速にしかも高感度で検出することが可能となります。
ベータ線放射体の検出
飲料水及びスミヤサンプルを簡単に測定することができます。特に緊急時の対応において、90Sr、89Srは重要な核種の一つです。飲料水、尿、或いは綿棒サンプル中の90Sr、89Srを測定するために、トライアスラーは幾つもの研究で用いられてきました。サンプル調整が簡単にできる場合には、食品及び土壌サンプルも容易に測定することができます。
アルファ線放射体の検出
アルファ線線核種の検出にも最適です。この装置は、緊急時において、特に239Puや241Amのスクリーニングの測定に使用されてきました。更にアルファ線放射体に対して非常に高い感度が得られるアルファ/ベータ分別機構もオプションとして使用することができます。アプリケーションとしては、飲料水や尿サンプルの測定はもとより、綿棒を用いたスクリーニングテストまで多岐に渡ります。
- 5cm×5cm プラナー型NaI(Tl)検出器によるガンマ線測定が行えます。
- プラナー型NaI(Tl)検出器は4cmの鉛シールドに覆われています。
- 134Csそして137CsをBq/kg単位で測定できます。
- 一般食品の場合137Csと134Csの合計として25Bq/Kg(β)の検出下限値を得るには十分な安全圏を見て30分測定が必要です。もちろんこの時間以下でも測定できるように測定時間の余裕は十分にあります。
- 液体シンチレーション測定により、239Pu、241Am、89Sr、90Srなどのベータ線/アルファ線の測定が行えます。
- (B型)をご使用のユーザーは、万能型の(A型)へ容易にアップグレードすることができます。
【A型】トライアスラー・ベクレルファインダー(検出器)万能型
(アルファ線、ベータ線およびガンマ線放射体測定型)
【B型】トライアスラー・ベクレルファインダー(検出器)
(ガンマ線放射体測定型)
コントロールユニット:19cm(高さ)×33cm(奥行)×25cm(幅)、重量A型9kg、B型6kg
外部鉛シールド:40cm(高さ)×24cm(幅)、重量105kg(A型、B型共通)
電源:5A、100VAC、50/60Hz
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